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薩摩焼 京薩摩 巧山作 花尽し茶入
薩摩焼 京薩摩 巧山作 花尽し茶入
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京薩摩・巧山作 明治時代の茶入
高さ 約8cm 直径 約7cm
明治時代
この茶入は、明治時代に活躍した薩摩焼の名工 巧山 によって手掛けられた、唯一無二の逸品です。巧山の作品は、その優美で繊細な絵付け技術により高く評価されており、京都の 三年坂美術館 にも収蔵されています。本作もまた、巧山ならではの温かみと華やかさ、そして卓越した技術を感じさせる茶入です。
特に目を引くのは、 花尽(はなづくし) の精緻かつ優美なデザインと、菊を模した蓋のつまみ。そして地を彩る金彩の点描です。この金彩の細やかな点描は、当時ならではの超絶技巧。どこかの姫君がため息とともに愛でていたのでは?と想像したくなるほど、優雅で端正な美しさを持っています。その気品は、時を超えてなお、色褪せることなく輝き続けています。
この茶入は、コダマリさんの 美山を舞台にした初の絵本『Break Day』 にも登場しました。主人公ミマが割ってしまった陶器のかけら…。それらを、作家コダマリさんが どんな陶器に再生させるか思いを巡らせていた時に、「卵のような形」「植物がたくさん描かれているものがいい」というこの言葉から、まさにぴったりのものがあると見せたのが、この茶入でした。その瞬間、「これだ!」とコダマリさんが確信し、そのまま作品に写実的に登場させたのです。(コダマリさんは、この初の絵本で、文芸社えほん大賞の優秀賞を受賞されました)
当時としては斬新なデザインながら、洗練された美しさを備えたこの茶入は、時が経っても古くなることはないでしょう。歴史の中で愛され続けた、時を超える逸品です。
